正しい歯並びとは?~矯正担当医が治療する矯正歯科
乳歯も永久歯も、正しい本数が正しい位置に生えてくるのが理想的なのですが、さまざまな原因で歯並びが不正な位置に生えてくることもあります(不正咬合)。
歯並びが良くないと、見た目が良くないだけでなく、歯の隙間に歯垢ができやすくなり、虫歯や歯周病の原因にもなります。
矯正治療は、このような不正咬合でお悩みの方を対象として、正しい歯並びへの治療を行い、日々の健康的な生活に結び付けていくことを目的としています。
相談からまで
矯正治療は専門的な技術が必要となりますし、治療期間も長期にわたりますが、当院では矯正担当医が定期的に来院し、治療に関するどんなことでも気軽に話し合いながら、適切に治療を行っていきます。
なお、矯正治療に関する無料相談も行っています。希望される方はお電話などで事前予約をお願いしております。
不正咬合(悪い歯並び)の代表的な症例が以下のようなもので、皆様も「出っ歯」や「受け口」など、お聞きになったものもあるかもしれません。
矯正担当医が診査・診断を行い、正しい歯並びにするための治療計画を提示し、患者様が納得されてから治療に進みます。
![]() 【出っ歯(上顎前突)】 |
![]() 【受け口(下顎前突)】 |
![]() 【開咬】 |
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![]() 【叢生】 |
![]() 【空隙歯列】 |
矯正治療の対象年齢は、お子さんのときに始めるのが一般的と思われがちですが、矯正治療の基本である「歯根膜」という繊維(細胞組織)が健全であれば何歳でも治療は可能です。
矯正は歯根膜に人工的に軽い炎症を起こし、歯を適正な位置にずらしていきます。ただし、成人の治療の場合は歯を数本抜いて並べ治すこともあります。
なお矯正に使う治療器具は、金具(ブラケット)とワイヤーで行う一般的なものだけでなく、プラケットが透明な見えにくいものや、歯の裏側に取り付けて見えにくくする「リンガル矯正」なども提供しています。
【ブラケット矯正】![]() |
【リンガル矯正】![]() |
【マウスピース矯正】![]() |
【インプラント矯正】![]() |
お子さんの矯正治療
お子さんの矯正治療は『咬合誘導(第1期矯正治療)』が基本、骨格変化が著しい成長期に入る前のお子さん(5歳~9歳前後)を対象としています。
矯正治療を行うことで、永久歯が生えてくる隙間を確保し歯並びの悪化も防止します。
お子さんの矯正治療は、その治療方法などをカウンセリングで保護者の方に説明し、その際に費用についても説明いたします。なお、治療スケジュールについてもお子さんの都合などを考慮し、対応していきますので、ご心配な方はスタッフにご相談ください。
大人の方の矯正治療
大人の矯正治療の場合、顎骨の成長が終わっていることが多いため、お子さんの治療とは違い時間がより必要となったり、抜歯して揃えるなどの治療となることもあります。
大人になって発症する歯周病が重度に達していたり、歯に欠損部位があるなどのときは、そちらの治療を優先します。
また、骨粗しょう症の方や歯根の長さが短い方、矯正器具に使用される金属やゴムに対するアレルギーをお持ちの方などは、問題点をクリアするような方法を使って行うこともあります(患者様の状態によって異なります)。
しかし、基本的には歯根膜が健全であれば何歳になっても矯正治療は可能といえます。
【妊娠中の方でも大丈夫です】
ご結婚を機に矯正をして行きたいと思われる方もいらっしゃると思いますが、治療中に妊娠が判ることも少なくありません。
妊娠中はもちろんのこと、出産後も患者様の体調や環境に合わせたスケジュールを立てて治療を対応していきますので、ご心配な方はスタッフにご相談ください。